隅角が広く、原因はわからない
■原因がわからない原発タイプ■
緑内障のほとんどが、原因のわからない原発緑内障(げんぱつ・りょくないしょう)です。
隅角(ぐうかく)が広い開放隅角タイプと、隅角が狭い閉塞隅角タイプに大別されます。
房水(ぼうすい)が排出される出口にある隅角。その隅角が広く、虹彩(こうさい)でふさがれていない開放隅角タイプにも、眼圧が異常値になるもの、眼圧が正常値なものがあります。
眼圧が高くないものが、正常眼圧緑内障です。
房水の流れに異常はなく、眼圧も基準値内。日本人はこのタイプがとても多く、患者の7割を占めています。強度の近視、視神経乳頭の抵抗力が弱いことも原因です。
■原発開放隅角緑内障は、線維柱帯の目詰まりが原因■
隅角は狭くないのに、房水の出口となるシュレム管の手前にあるフィルターの線維柱帯(せんいちゅうたい)が目詰まりして、房水が排出されにくくなります。その結果、眼球は硬くなり、眼圧もあがります。
遺伝、近視、糖尿病のひとに多く発病します。眼が重い、眼が疲れやすい、肩がこるなど眼精疲労の症状があらわれることも。ただし、これらは他の眼の病気でもあらわれる症状なので、見逃されてしまうこともあります。
眼圧が急上昇することはないため、多くの場合、かなり症状が進行するまで自覚することもありません。
■遺伝の相対危険度■
発症の相対危険度は、兄弟に緑内障患者がいると3.7倍、両親で2.2倍、いとこで2.9倍と報告されています。
家族に患者がいるかたは年に一度、眼科の検診を受けましょう。
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